中国語に恋!第034号:性質形容詞と状態形容詞の違い/状態形容詞述語文/状態形容詞は”不”で否定できない/状態形容詞の連体修飾語
2015/08/07
━━▼ ポイント━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
………………………………………………………………………………
■ 性質形容詞と状態形容詞の違い
■ 状態形容詞述語文
■ 状態形容詞は”不”で否定できない
■ 状態形容詞の連体修飾語
………………………………………………………………………………
実はな、形容詞は大きくわけて2種類ある。
今までの問題でとりあげてきた形容詞は「性質形容詞(性质形容词
xìng zhì xíng róng cí)」と呼ばれる。例えばオレッチの話が
面白いかどうかは、秘書にとっては退屈でもそれ以外の人が聞いた
ら面白いと思うかも知れないだろ?そういう形容詞だ。
■ 性質形容詞と状態形容詞の違い
今回取り上げるのは、「状態形容詞(状态形容词 zhuàng tài
xíng róng cí)」だ。赤いのは誰が見ても赤、見方によって変化し
ない性質を表し、かつ「赤」なら赤についてさらに踏み込んだ描写
(”通红”なら”輝くように”の部分)をしている形容詞のことだ。
状態形容詞は、性質形容詞と性質が全く異なるから注意するんだ。
会話での使用頻度も試験での出題頻度も少ないので例外と思って覚
えていいだろう。
以前”很”のない形容詞述語文は、比較・対照の意味になると言っ
たが、実はこれは性質形容詞述語文に限った話。
■ 状態形容詞述語文
状態形容詞述語文は、”很”なしで述語文を形成する。また、形容
詞+”的”を伴って述語になる。
■ 状態形容詞は”不”で否定できない
そもそも状態形容詞は「確かにそういう状態である」ことを表すの
で、否定することができない。
■ 状態形容詞の連体修飾語
状態形容詞の連体修飾語(定语)は、通常と同じように”的”を伴
うだけだ。
状態形容詞は連体修飾語(定语)になりやすい。それはそもそも状
態を表す語で、そのまま名詞に具体的な描写を加えることができる
からだ。
━━▼ 問題━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正しいものを選ぶんだ。
A.东方的话很没意思。 (東方の話は面白くない。)
B.这句话很有意思。 (この話は面白い。)
C.擦布很雪白。 (ふきんは雪のように白い。)
D.东方的脸不通红。 (東方の顔は赤くない。)
有意思 yǒu yì si (形容詞) 面白い
擦布 cā bù (名詞) ふきん、ぞうきん
雪白 xuě bái (形容詞) スノーホワイト、雪のように白い
脸 liǎn (名詞) 顔
通红 tōng hóng (形容詞) 輝くように赤い、真っ赤な
————————————————————
ちゃんと考えてから↓の解答を見るんだ。
わからなくても没问题。最初はみんな初心者だ。
俺ももちろんわからなかった。
━━▼ 解答━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
答:B.这句话很有意思。
━━▼ 解説━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
有意思とは面白い言葉だ。
以前紹介したことを覚えているほどかえってB.が間違っていると
思ったんじゃないか?「有」は動詞、と紹介したからな。イヤ、そ
れでいい。昔のオレッチを見ているようだゼ。同士に会えて嬉しい
よ。
試験以外はむしろ間違えて覚える。これが東方流。
「有意思 yǒu yì si」は「面白い」という形容詞だ。しょっちゅ
う使うゾ。
なのに!形容詞なのに!”不”で否定しない。ここでは動詞「有」
の法則が適用されて、否定形は”没”となる。
だからA.の「没意思」は正しいが、否定形なのに”很”がついて
いるから、結果的に×。
C.とD.はまさに今やった「状態形容詞」というやつだ。
”很”や”不”はつけちゃダメだぞ!「状態形容詞」は日常使う用
語には少ないから、出てくるたびに感じれば十分だ。